日本初のバイアグラ
線・色・数値二番目は都市計画の中身の問題である。
市町村や区の都市計画課に行くと用途地域などを書き込んだ都市計画図がある。
有料で入手することができる。
自分の町の都市計画の基本がどうなっているか知る手がかりになるし、興味深いはずである。
ちょっとみていると、線と色と数値で表現されていることが分かるだろう。
まず、線で都市計画区域が囲いこまれて決定される。
ここは都市計画法が適用される地域である。
それ以外の山林や原野は都市計画区域外になっている。
次いで、都市計画区域内が市街化区域(都市開発の促進されるべき地域、すなわち広義の都市)、市街化調整区域(都市開発の抑制されるべき地域、主として農村)、両区域のいずれにも指定されていない、いわゆる白地区域(農村、山林、原野)に一二区分される。
これだけ読むと、土地の無秩序な利用に制限が強められるという印象をあたえるかもしれない。
あくまでも理念を表明するだけの宣言法で、実効は期待できない。
また、「公共の福祉」という言葉がクセモノである。
京都駅の改築も、大義名分は古都の発展のため、公共のためとうたわれているが、さきにみたように駅の施設は全体の五%にすぎない。
都市計画区域920そのひとつは規制の網をかけるべき都市計画区域が狭いことだ。
バブル時代に突入する日本の姿を一九八四年三月末の統計でみると、全土の面積三千七百七十八万ヘクタールのうち、都市計画区域は九百二十万ヘクタールで、そのうち市街化区域はわずか、百三十三万ヘクタール、市街化調整区域も三百六十九万ヘクタールにすぎない。
都市計画区域のうち、市街化区域や市街化調整区域のいずれにも指定されていない、「未線引き都市計画区域」、つまり「白序章の新潟県湯沢町の例でふれたように、本来は乱開発を防止し、農業や自然を保護するために、市街地より厳しい規制がかけられるべき市街化調整区域や「白地区域」の容積率が商業地なみの四○○%に指定されていた。
しかも、その四○○%の地域は広大であり、地価も安かった。
バブル時代のリゾート開発ブームの餌食にならないほうが不思議だといったのは、こうした線引きの事情があるからだ。
多くの欧米諸国では、都市計画区域は広くとられ、自然保護を徹底するようになっているのとは対照的である。
さらに都市計画をみると、都市計画区域のうち市街化区域が八色に塗り分けられている。
緑色が第一種住居専用地域、薄緑色が第二種住居専用地域、黄色は住居地域、ピンクが近隣商業地域、赤が商業地域、薄い青色が準工業地域、青色が工業地域、紫色が工業専用地域である。
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